オオサカデリバリー株式会社は、和歌山県主催の合同企業説明会「WAKAYAMA JOB FAIR in VIETNAM」に参加し、和歌山県内の事業所でオペレーティングマネージャー職で働きたい人材を募集。その後、4名のベトナム人材を採用し、今年の7月より受入れを行っています。採用した4名のうち3名は、和歌山県内の岩出営業所にて、物流倉庫の入出荷数の予測・管理、それに伴う適切な人員配置を行い、作業の最適化を主導する業務に従事します。今回は、実際にベトナム現地へ足を運び、会社の最前線で外国人材雇用に取り組む人事部・部長の長谷川様にお話を伺いました。▼左からトゥンさん、業務運営部長・岩永さん、リンさん、人事部長・長谷川さん【オオサカデリバリー株式会社】会社概要:1978年創業。「関わる人全ての基盤となる会社に」という経営理念のもと、物流業務請負事業・倉庫保管サービス事業・人材派遣事業・EC物流サービス事業など、物流に関わる事業を包括的にサポート。業種:サービス業本社所在地:大阪府大阪市(和歌山県岩出市に営業所あり)従業員数:266名(2025年4月1日現在)外国人材雇用実績:技術・人文知識・国際業務 6名(国・地域:中国 1名、ベトナム 5名)■雇用前の取組や採用についてQ.外国人材雇用を始めたきっかけを教えてください。会社として初めて外国人従業員を雇用したのは約7年前ですが、会社として積極的に外国人材雇用を推進していく大きなきっかけになったのは、2024年に和歌山県主催の合同企業説明会「WAKAYAMA JOB FAIR in VIETNAM」に参加をしたことでした。国内での採用難から、海外を見据えた動きをしていかなければいけないと思っていましたが、具体的な採用方法や、「日本で働きたい外国人材はどのくらいいるのだろうか」という点は疑問に思っていました。しかし、実際にイベントに参加をしてみて、優秀でやる気のある人材が多くいたことや、実際に日本の物流業界での就職に興味を持つ人材から「イベントに参加して、(オオサカデリバリー株式会社と)出会えてよかったです」という言葉をいただき、「海外での採用もやっていけるかもしれない!」という自信に繋がりました。Q.外国人材を雇用する上で、コスト面での負担はどのように考えていますか。外国人材を受け入れる際に、日本在住の方と海外在住の方では受入れにかかる準備やコストが異なると感じています。既に働いている外国人材2名については、入社以前にも日本で働いていた経験があったため、ビザの申請なども全て自分で行ってくれています。一方で、海外から受け入れる場合には、ビザの申請など手続きにかかる時間が不明確なことが多く、内定から入社までのスケジュールは立てづらいと感じています。そのため、提携している行政書士の先生からアドバイスを受けながら着実に進めています。海外在住の外国人材を受け入れる場合、航空券の手配や銀行口座・携帯電話の準備など、考慮すべき事項が多く、日本人の新卒・中途採用に比べると採用コストは高いものの、実際に入社をしてくれる外国人従業員は優秀な方が多いため、能力面では非常に効率的に人材を確保できていると考えています。Q.外国人材を採用する際に、特に重視しているポイントがあれば教えてください。来日が目的ではなく「『オオサカデリバリー株式会社』で働きたいという気持ちがどれくらいあるか」という部分を重視しています。これまで選考を行った方の中では「ただ日本に行きたい」という気持ちが強い方もいました。そのため、ビザ取得要件やスキル面の基準を満たしているかという観点に加え、「オオサカデリバリー株式会社で何を成し遂げたいのか」ということを明確に示してくれる方を採用しています。また選考方法については、やはり対面のほうがリアルな反応を伺いやすいため、現地に足を運び、可能な限り一度は対面でコミュニケーションを取る機会を設けたいと思っています。昨年度のイベントの様子※2025年4月1日に下記の通り社名変更となっております 旧:大阪デリバリー株式会社 → 新:オオサカデリバリー株式会社■内定から入社後の取組についてQ.受入れにあたり、どのような準備やサポートを行っていますか。海外在住の外国人材を受け入れるのは、和歌山県主催の合同企業説明会「WAKAYAMA JOB FAIR in VIETNAM」で採用をした4名が初めてです。そのため、現在も試行錯誤をしながら、受入れ制度の整備に取り組んでいます。受入れ前の準備については、渡航費用や引っ越し代の負担、ビザ取得のサポートに加え、LINEで定期的にコミュニケーションを取るようにしています。来日後は、住居支援として一人一部屋ずつ家具家電付きの住居を用意し、5年を上限として家賃の9割を会社が補助します。その他、週1回程度の日本語学習支援や日本人従業員との交流など、必須ではないですが、働く外国人材にとって魅力的な福利厚生を整えられるように取り組んでいます。Q.外国人材の受入れにあたり、社内の受け入れ体制や日本人従業員の反応はいかがでしたか。元々、アルバイトなど非正規職員として、外国籍の方や耳が不自由な方が多数就労しているため、以前から会社全体として多様な人材を受け入れる文化がありました。そのため、外国人材雇用時にも日本人従業員の抵抗感などは特にありませんでした。実際に、現場で対応している日本人従業員からも「頑張って働いてくれている」という好意的な反応があるほか、2月に入社をしたベトナム人従業員は、コミュニケーション面でも周囲の日本人従業員の人気を掴んでいるという話を聞くなど、言語や文化の壁を超えて、現場に馴染んでくれている印象です。■今後の展望についてQ.今後の外国人材に対する採用計画があれば教えてください。年に3~4名のペースで採用をしていきたいです。今回ベトナムからほぼ同じタイミングで複数名を受け入れた経験から、入社手続きや入社前後のサポートを同時に案内できるとスムーズと感じたため、できれば入社時期を合わせて採用したいと考えています。Q.外国人材にどのような役割を期待していますか。会社の将来を担う存在になってもらいたいと考えています。実際に、入社7年目の中国籍の社員は、2025年4月から2拠点の所長を務めています。複数拠点を統括している所長は、日本人従業員を含めてもそこまで多くはなく、彼自身の実力が評価され、抜擢されています。その他の人材についても、採用の段階で「ゆくゆくは現場の所長や管理職として会社の経営を担ってもらいたい」ということを伝えており、その覚悟で入社をしてくれています。そのため、入社後1年間は現場を知り、日本語でのコミュニケーションに慣れてもらった後、入社3~5年程度で所長を目指してもらいたいと考えています。将来的には、管理者として会社全体を見るポジションに就いてもらうとともに、今後入社をしてくるであろう外国人材の方々が「どうしたら働きやすいか?」を一緒に考え、サポートをしていってほしいと考えています。Q.外国人材雇用を検討している企業のみなさまにメッセージをお願いします。外国人材の方々は、覚悟を持って働いてくれており、場合によっては日本人よりその気持ちが強く、熱心に、強い上昇意欲を持って働いてくれていると感じています。言語や文化の壁はありますが、そこさえ乗り越えれば心強い戦力であり、良き仲間になれると思います。■オオサカデリバリー株式会社で働く林さんよりコメント2018年にオオサカデリバリー株式会社に入社をし、現在は2拠点の所長を務める中国籍社員・林 貽鈿(リン イデン)さんに、入社のきっかけや現在の業務内容、将来の目標についてお話を伺いました。留学をきっかけに日本が好きになり、日本で就職することを決めました。当初は、敬語の使い方や文化の違いに苦労をしました。また、自分は効率を優先する傾向があり、「こうすればもっと早い」と上司に伝えた際に「ダメ」と言われて不思議に思いましたが、その後理由をしっかりと説明してもらえたことで理解できるようになりました。現在は、拠点の所長として、従業員の育成や勤怠管理、収支管理などを行っています。「これがやりたい!」という自分の意見を伝えることができ、現場を任せてもらえる環境にやりがいを感じています。今後は、さらに自分の力を発揮して、部長職に就きたいです。そして、その後はさらなるキャリアアップを目指して、会社をより良くしていきたいと考えています。【編集後記】雇用事例記事第1弾、いかがでしたでしょうか。会社として初めてとなる"海外在住の外国人材受入れ"に向けて、「会社として、どこまで手厚くサポートをするべきか」といった課題に対し、試行錯誤しながらも外国人材が安心して働くことのできる環境整備へ精力的に取り組まれている様子がとても印象的でした。また、同じ外国人材雇用であっても、人材自身の日本での就労経験の有無や国民性、文化、日本語レベル、性格などにより、企業側の受入れ前後の準備や対応が大きく異なることを改めて実感しました。そのような中でも、「人」を最も大きな財産と考え、国籍問わず全ての「人材」を大切にするオオサカデリバリー株式会社の企業文化こそが、ベトナム現地で多くの人材を魅了した理由の一つなのではないかと感じました。オオサカデリバリー株式会社の外国人材雇用促進のきっかけにもなった"合同企業説明会"。WAKAYAMA外国人材雇用サポートデスクでも、オンライン合同企業説明会を開催しており、今年度第1回目にあたる「WAKAYAMA INTERNATIONAL JOB FAIR 2025 ~PART1~」では、2日間で計235名の外国人材が参加しました。今年度第2回目の開催は11月頃を予定しております。詳細は、当HPのほか、メールマガジン・公式Facebookでお知らせいたします。ぜひ、登録・フォローのほどよろしくお願いいたします。雇用事例記事#2も、どうぞ楽しみにお待ち下さい。※本記事の内容は、取材実施時点(2025年5月13日)での情報となります。取材協力:オオサカデリバリー株式会社参考:和歌山県「WAKAYAMA JOB FAIR in VIETNAM」